Posted by ambest in 床材 | 0 Comments
フローリングの選択
お宅の床面はどんな木材で作られましたか?
フローリングは最近流行っている方法ですね。
一昔前では、リビングにはじゅうたんやカーペットを敷くことが当たり前で、むき出しの木材の床は「板張り」などと呼ばれ、敬遠される時代もありました。その後、若い世代の求めに応じる形で床をフローリングとしたマンションが増え、床材の発達とともに定着してきています。
木質フローリングの魅力は、自然素材の温かい質感です。自然の温もりや飽きのこないデザインなど、木質フローリングは様々な特長を備えています。
近年の防音技術やシックハウス対策などと相まって多種多様な製品が販売していますが、フローリングの種類は、大きく分けて、複合フローリングと無垢フローリングの2つに分類されます。
- 複合フローリング(複層フローリング)は多層化したもので、代表的な商品は合板を基材とし、表面に天然の化粧単板を張り合わせたものです。
- 無垢フローリング(単層フローリング)とは、一枚の板を基本とするもので、より自然物に近いといえます。
無垢フローリングが自然物という位置づけであれば、複合フローリングは工業品という面が強く、それぞれに長所・短所があります。
■複合 のフローリング
複合のフローリングは、 温度湿度の変化に強く狂わない、耐水性・耐候性に優れています。
これらの特徴は接着剤に起因するもので、 どちらかといえば、木よりも接着剤が主役の建材です。
なにより価格の安さが魅力で、 現在も多用されています。
しかし、 ホルムアルデヒドを含む接着剤により、 ラワンなどの広葉樹ベニヤを接着した合板は問題になっています。
表面材の処理・塗装をみると、表面の化粧天然木が1mm以下の薄単板では、 耐摩耗性を高めるために、 ウレタン樹脂塗装を厚くしたものが多いようです。 また、 表面処理では、 割れ・狂いをなくすためにプラスチック ビニール樹脂系 モノマーを含侵させ、 木材の天然高分子と複合体の構造にしたもの(WPC)、 が多く用いられています。
■ 無垢のフローリング
有機化合物によるアレルギーといった健康被害を避けるなら、 価格的には少々高くなりますが、天然素材の無垢のフローリングに限ります。 裏面に防腐剤のクレオソートを塗ったりしては勿論いけませんが”無垢” とは “本物” を意味しますが、その名の通り全体が天然木の板なので、 傷ついたら削ることができます。 無塗装品を選べば、 天然素材柿渋・アマニ油・蜜蝋の塗装材を使うことが可能です。
しかし無垢のフローリングには、 反り・収縮という、 無垢の材を用いているが故の現象がついてまわります。 特に床暖房用のフローリングでは、 大きな温度変化にさらされるために、 その特性が欠点 狂いやすい とみなされてしまうのです
表面材の厚みによる違い
表面の化粧単板の厚みによって、複合フローリングの風合いが異なります。
複合フローリングには、木材を0.3mm程度にスライスした単板を表面に使用した薄単板のフローリングと、1mm以上の単板を使用した厚単板のフローリングがあります。
- 薄単板の複合フローリングは、厚みが薄いので同じ木材から大量で均一な単板がとれるため、ばらつきの少ない均質な風合いが特長です。
- 厚単板の複合フローリングは、無垢材と同じ様な天然木の質感や強度があり、かつ、複合フローリングの膨張・収縮の少ない安定感を合わせ持つことが特長です。
複合フローリングの種類
複合フローリングの種類は、基材の種類で以下のように3つに区分されます。
- 複合一種 : 合板だけを基材としたフローリング
- 複合二種 : 集成材または単板積層材のみを基材としたフローリング
- 複合三種 : 複合一種または二種の基材の組み合わせ又はそれ以外の木質材料又はこれらと組み合わせたものを基材としたフローリング
*合板を基材とする複合一種が最も多く流通しており一般的です。